
Ponni
ポニーと呼ばれるこのスイーツは西洋ではライスプデイング。
インドから伝わったスィーツで名前をKheer(キール)と言います。
ではどうしてポニーって?インドは広い、言語も違うと言う話がまた出てきます。
キールと呼ぶのは主に北インド地方です。南のアンドラプラデイーシュ州のテルグ語ではPayasan(パヤサム)。ターミルナードウ州のタミール語ではPonniと言います。
使う材料はミルクとライス、砂糖、ナッツで、あとは炊くというか煮るだけの簡単な作り方です。
レパトリーがとっても多く、ライスの代わりに豆類を使ったり、セモリナ粉や、ビーフン、タピオカを使ったりといろいろです。フレーバーもいろいろです。基本はカルダモンですが、中には生姜オイルで香りを付けたりローズウォーターも入れたりもします。
ミルクを使う時もあればココナッツミルクで作る事もありますし、甘さはまた強烈に甘くします。
今日はタミル人の大好きなPonniを作ります。ただし、甘さはタミルより抑えます。
インドの甘さで作ったら即糖尿になりますから!!そうそうインドは糖尿病の患者が世界一だそうです。
町のスイーツショップはどこも一杯ですもの!!どのスイーツも甘い事と言ったら!!
チェンナイの問屋街の中にラッシーで有名な店AGARWAL BHAVAN(アガルワル バヴァン)があり、飲みに行った時の話ですが、ラッシーがまずドロドロしていてストローでは中々吸えなくて、四苦八苦。それに甘さが中途半端で無く甘く、頭がクラクラしてきました。
それを見ていた店主なのでしょうか、ロングスプーンを持ってきてくれるのです。とても親切、でも私はもう限界、まだ半分以上残っていますがきっと店主はストローで飲めないから、私が飲むのを止めたと思ってロングスプーンを持って来てくれたのでしょう。私は甘くてとても飲めなかったのに!!
でも優しい店主の事を思うと飲むのを止めるわけにはいかず、頑張って飲みました。ホントにツラカッタです。
と言うほどインド人は甘いのが大好きです。
ポニーは熱々のホットスイーツで普段は頂きますが、パーティーなどで出される時は冷たくして、果物を添えてだします。どちらも美味しいです。
材用
ロングライス カップ1/3
アーモンド 3tableスプーン
(熱湯に20分浸けてから皮をむいて砕く)
(熱湯に浸けた様子)
塩 ひとつかみ
作り方
① 洗ったロングライスを30分水に浸け、水を切っておく。
② 鍋に牛乳とロングライスに砕いたアーモンドを入れ、火にかける。
③ 良く鍋をかきまぜながら、ライスが柔らかくなるまで煮る。約20分
(炊いている)
④ ライスが柔らかくなったら黒砂糖を入れかき混ぜながら煮続ける。
⑤ カルダモンと干しブドウ、そしひとつかみの塩とローズウォーターを入れる。
⑥ ロングライスが良くソースと絡まってきたら出来上がり。
ポイント
★ タミールのポニーはおかゆの様に牛乳をライスに全て含ませますが、好みで牛乳の量を増やしてもう少しスープ感のあるポニーにしても美味しいです。
★ ローズウォーターが手に入らなければ入れなくてもOK。
★ 黒砂糖を使うので茶色になります、好みで白砂糖を使ってください。
白砂糖を使うときはサフランを2~3本炊いているときに入れると、薄い黄色になり綺麗に仕上がります。
★ 黒砂糖は塊のまま入れても混ぜているうちに溶けます。