初めてインドに行った時感じた事
私がインドに初めて行ったのは2004年7月、つい最近の話である。
それまではインドの上空も飛んだ事がなかった。アジア圏で言えば、きっとベトナムが西の端だったし、ヨーロッパに行く時はシベリア上空を飛んでユーロに入るし、中近東 やアフリカには今だ縁が無い。
インドの事で知っている事はマハトマ,ガンジー、ネール首相、マザーテレサ、つい最近まで鎖国的であった事、牛が道を堂々と歩いている、ガンジス川での埋葬、タージマハール、ヨガ、菩提樹の木の下で仏陀が悟りを得た、貧しい国、カースト制、ビートルズがインドにハマっていたな!
まあこの程度の知識しか(知識とは言えないが)持っていなかった。
その私がインドに興味を持ちだしたのは、やはり主人のせいだろう。
アジャンタと言う1957年創業のインド料理店の長男とひょんな縁で結ばれ、インド料理店を手伝う事になってしまった。まだ10年そこそこではあるが、私なりにインドを知ろうと勉強と言うにはおこがましいが経済、歴史など目についたインド関係の本は、片端から読んでみた。
インドの事は今現在でこそ、一般の日本人が興味を持つようになってきたが。(世界的な経済の流れに取り残されないようにと新聞などが取り上げるようになってきたからかな)
2007年にインドに行って感じた事、まず、インドの人達のすさまじい活力に度肝を抜かれた。
同時に、身近な所で感じた事は、テレビ、冷蔵庫はサムスン、LGと韓国製しか見に付かず(冷蔵庫に鍵が付いている製品もある、これには訳がある。インドの生活に馴染んでいないと気がつかない凄いアイデアなのだ、インドでは何から何まで鍵を付けるから。まずこの事に気がついた韓国のメーカーはインドですでに根を張った活動を続けていたのだろう、主人の家でも、すべての戸棚の扉には鍵が付いている)
主人の家があるチェンナイはインドで4番目の大都市であるが、JAPANという物が目に入らない(もちろん、商社などが鉄鉱石やインフラ、綿花、水産物、穀物他の輸出入など、行ってきている事は当たり前の事だが)
アジアの国で、嫌でも見に付くソニー、パナソニック、トヨタ、などなどがインドでは全く目に入らない事に 「へー」って思ったものだ、なんだ、日本製品が浸透していない国があるのだって!!変な新鮮さを味わった。
初めてのインドは私に強烈なモーションを賭けてきた。
「人間が生きていくのにどの位のエネルギーを使うか、あなたは知っているの?あなたはどの位生きるのにエネルギーを使っているの?」って、感じで問いただされ「使ってないでしょ!」と言われた気がした。
貧富の差がこれほど激しい国を私は初めて見た。インドに居ればすぐ隣に両方があるの。わかるかしら、道を挟んで乞食と見間違う人達、その道にはベンツが走っているし、ピザ屋でピザを食べている人達、大きなショッピングモールには買い物をする人で溢れかえり、でもムンバイの飛行場の周りは広大なスラム街。ホテルの裏にも掘立小屋が沢山あったし、昔ほどでは無いとは言われるけど、物乞いは寄ってくるしね。
富裕層はそれなりに冨を作るのにエネルギーと全知能を使い、中産階級は激しい競争に勝ち抜くためにエネルギーを使う。貧しい人達はもちろん生きるために、その日の生活を得るために、みんな凄いエネルギーを出して生きている。だから大人の女、男、子供、年寄り、好奇心の塊のように目を輝かせ、ぎらぎらとした太陽に負けないような輝きを持っている。
きっと昔の日本人もこの様な目をしている頃が絶対に有ったのだろうな….国が大きく突き進む時は、国民がみなエネルギーを放出して力を出し、好奇心をむき出しにして歩みだすのだろう。私がインドに行って懐かしい思いに駆られるのは、私の子供のころを思いださせるからかな、やはり昔の日本にも同じエネルギーがあったからだろう。
「人間はたくましく生きていかなくてはね!!」と問いかけてくれたのが私にとってのインドなのだ。
ベジクラブサンドイッチ
インドという国は好きになる人と絶対にもう嫌という人に分かれると良く言われるが、そりゃそうだ、こんなにハッキリと貧富の差を見せつけられたら、貧富の差はイコール衛生状態に直結だから。
特に日本人はこうゆう状態はダメみたい。きっと肉体よりも精神が疲れるのよね。欧米の人達は見た感じみな強そうですよ。(当たり前か、植民地にしていたのだから)
私はインドが好きになったのかも?でもエネルギーの消耗は半端ではない、本当に疲れるのだ、もちろん私には若さというエネルギーが無いから、余計に疲れるのだ!!
疲れた時は5ツ星ホテルに逃げ込む、それに限ると主人が教えてくれた。
その通り、この教えは最高です。
疲れたと思ったらホテルで休む。カフェテリアでコーヒーを飲み、プールサイドで読書をしながら、大好きなレモネード(レモンを沢山絞って、お砂糖たっぷり、インドのレモンはあまり酸っぱく無くて美味しいの)を飲み、近代文明を謳歌する。
チェンナイのタージホテルは素敵なホテルで(素晴らしいホテルはインド国内に掃いて捨てるほどある)このタージホテルは街のど真ん中に有りながら、(タージホテルはチェンナイ市内に3ツあります)あの喧騒を感じさせない、本当に静かで、ひんやりとした大理石が心を外気から冷ましてくれる。
このホテルのカフェテリアのヴェジタブルクラブサンドウィッチは絶品!!まあ、ここはN.Yではない。なのに、こんなに素晴らしいニューヨーカーが絶賛するようなベジ・クラブサンドが食べられるのだ(何故ニューヨーカーって?ベジタリアン総称しているだけ)まず日本で食べる事は無理でしょう。
毎回、行くたびに注文するわたしの定番メニュー。さすがベジタリアンの国だ!!!
中に入っているのは、キュウリ、トマト、オニオン、ポテト、焼いた茄子、焼いたズッキーニ、をクラブサンドにしてあるの。もちろん胚芽ブレッドを使用。
焼いた茄子、焼いたズッキーニっていうのがミソでしょう、それに、ノーエッグのマヨネーズ、この玉子無しマヨネーズが美味しいのよね~~。
ベジタリアンは玉子も食べないから、ベジタリアンのアイスクリームには玉子は入っていないのよ、でも美味しいいから。
ただしミルクはOK!!
これがインドのベジタリアン。この話はまたいつか…….致しましょう。