インド料理には欠かせないトマトがインドに伝わったのはジャガイモと同じ頃でしょうか。
やはり新大陸発見の恩恵です。
(エルナン・コルテスという1521年にアステカ文明を征服したスペイン人がヨーロッパに初めてトマトを持って帰ったと言われています。コロンブスがアメリカ大陸を発見したのが1492年ですから29年後になります)
インドに初めて持ってきたのはポルトガル人です。
ただトマトも料理に使われ出したのはイギリス人のインド支配により、イギリス人から伝えられたようですが。
トマトの先祖はペルーの高地で、トマトの先祖遺伝因子を持つ植物が生息していたそうです。その植物(トマト)がメキシコに運ばれて中央アメリカ文明のなかで栽培が始まり消費をされるようになりました。トマトという呼び名はアステカ人が「トマトゥル」と呼んだのがトマトの名称に使われました。意味はホオズキでメキシコなどはホオズキを煮て食べていたそうです。そのホオズキに形が似ていたので同じ名前になったのです。
ヨーロッパでトマトが食べられるようになるのは18世紀になってからで、それまでは前回書いたレモンと同じように観賞用でした。なぜトマトが食べられるようになるまで200年もの時間がかかったのでしょうか?
諸説いろいろあるようですが、トマトの匂いが強いことや強烈に色が赤い、茄子科の植物には幻覚作用があるなどと言われ、なかなか食用にはならなかったらしいです。
最初に食べたのはイタリア人でイタリアが飢餓に襲われた時に食べる物がなく仕方なく、貧しい人々が食べだしたそうです。きっと無理に食べたトマトが美味しかったのにびっくりしたのでは?
植物の歴史をたどると色々と面白い発見があります。当然のように私たちが口にしている野菜や果物にもそれぞれの進化や品種の改良が重ねられて今の形になっているのですね。もちろん現在も品種改良や栽培の改善はどんどん進んでいます。
材料 2人分~3人分(カップの大きさによる)
トマト 大3個 中4個(よく熟した物)
ニンニク 1片 (みじん切りに)
塩 1tea スプーン(好みで加減して)
砂糖 1tea スプーン
ホワイト胡椒 少々
油 1table スプーン
サワークリーム 少し
作り方
① トマトの皮をむく。(トマトに十字の切れ目を入れて、菜箸を刺し、ガスの直火で炙る)
② 皮をむいたトマトを適当に切ってミキサーにかける。
③ 鍋に油をひきニンニクを香ばしい匂いが立つまで炒める。
④ その鍋にミキサーにかけたトマトを入れ、ひと煮立ちさせながらアクを取り
塩、砂糖、胡椒で味を調える。
⑤ 出来上がったトマトスープを冷まして、冷やしたカップに注ぎ
サワークリームをその上に落とす。ポイントを参照
ポイント
☆ よく熟したトマトを選んでください。
☆ サワークリームは好みで。
(少し牛乳でサワークリームを緩めるとスープに馴染みやすくなる)