「インド滞在記 南インドの朝ごはん」で紹介したウータパムやイディリ、ワダ、ドーサは、米粉とダール(豆)を水につけてからグラインダーにかけた生地を発酵させた後焼きますが、Cheela(パンケーキ)は発酵させずに焼きます。このパンケーキを教えてくれた人はカルカッタ(コルカタ)出身の人です。我が家のクックはパンケーキを作りません。地方により同じように思える料理でも意外とはっきりしたとした違いがあり面白いですね。
同じ米粉と豆粉を水で溶いて焼くという料理でも発酵させるのと、発酵をさせないのでは味が随分と違います。発酵させることで味わえるかすかな酸味、そのまま溶いて焼くパンケーキには生地のそのままの味が出ます。好き好きですが簡単に作りたいときはパンケーキが手早く出来ますね。今日は手早くと言っても豆から作るので豆を水に漬けておく時間が必要ですが、米粉やベイスン粉で作るのでしたら水で溶くだけなので簡単に作る事ができます。
パニールはカッテージチーズの事で、Cheela(チーラ)はベイサン粉や米粉、豆粉で作るパンケーキのことです。インド人は豆をたくさん食べます、地域で食べる豆類は違いますがインド人は豆料理が大好きです。カレーのように煮るのはもちろんですが、粉にして水で溶き焼いたり、団子にして揚げたりといろいろな食べ方があります。
今日作るパンケーキは緑豆を使います。生地にグリーンチリ、フレッシュコリアンダーなどを混ぜ入れて香り高いパンケーキを焼きます。この香り高いパンケーキのソースは前回紹介したグリーンチャツネです。香りと香りがぶつかり合う何ともすがすがしい、日本人が思うパンケーキとはかけ離れたインドのパンケーキが出来上がります。
☆もっと簡単にベイサン粉(ヒヨコマメの粉)と塩だけの生地で焼きあげたパンケーキにギー(バター)と蜂蜜で頂くのもシンプルで美味しいです。このパンケーキにはミルクたっぷり、濃いめに入れたチャイがとても合うでしょう!!ふつうのパンケーキとは違いベイキングパウダーを使わないので柔らかくはないのですが、チャナ豆の味がする健康食のパンケーキが出来ます。
フルーツと一緒にブレックファーストまたはブランチに!!
生地の材料
緑色のムング豆 200g
チャナ豆 (半分に割れた) 30g
グリーンチリ 1本(細かく刻む)
生姜 3cm角(みじん切り)
ブラックソルト 少々(好みで)
アサフォェティーダ(ヒング) 一つまみ(少々)
フレッシュコリアンダー 2table スプーン(刻む)
油 焼くときに少し
はさむ材料
パニール 150g
フレッシュコリアンダー 2tableスプーン(刻む)
ブラックソルト 少々
作り方
① 豆は焼く5時間ぐらい水につけておく。豆を洗いざるに上げる。
適度な水(ミキサーを回せる程度の水)と一緒にミキサーにかけ生地を作る。
生地がぽったりする感じです。
② カッテージチーズと刻んだコリアンダー、ブラックソルトをボールに入れ混ぜ合わせておく。
☆普通に市販されているパニールを使って下さい。
③ 生地をボールに移し、豆以外の材料を生地に入れて混ぜる。
④ フライパンを温めて少量の油を引き(テフロン加工の焦げ付かないフライパンなら油は必要としないが、焼き上がりに少し垂らすと風味が良い)約2tableスプーンの生地を丸く薄く延ばして焼く。
黄金色になったらひっくり返し裏面も焼く。
⑤ 焼いた生地を半分に折り、その間にカッテージチーズを入れる。
⑥ グリーンチャツネと一緒に頂く。
グリーンチャツネの作り方は前回と同じです。(インドお家ごはん27)
ポイント
☆ 豆は十分に水につけておく。
☆ 豆をミキサーにかける時の水の量は少しずつ水を足して、少し回しては様子を見ながらまた水を足していけば水を入れすぎないと思います。