インド旅行記 Desert Country編

インド旅行記 Desert Country編(タール砂漠)2 「Jaipur(ジャイプール)」

これまでの旅行経路

 

2月3日

朝8時、気持ちよく起床。

PCを開け、東京の事務所とやり取り東京は11:30分頃この作業はWiFiが接続可能な場所では必ず行う。

ブレックファーストを食べにレストランへ。このホテルに泊まっている客のほとんどが観光客、インド人もフランス人もみな朝から元気いっぱいです!!

朝はコンチネンタルが良い、ランチ、デイナーはインド料理を楽しむためにも。普段東京では朝食に重きを置いていない私だが、今回のハードスケジュールではきちんと食事を取って健康管理だ~。メニューはフレッシュウオーターメロンジュース(スイカは今が旬だとか)カリカリに焼いたベーコンバターたっぷりのトーストに乗せて蜂蜜タップリかけて、ああああー日本だったら食べないよ~~太る~~だがインドから太って帰ったことは一度もない。だから大丈夫!!(なぜか3食それも炭水化物にオイル、甘い物ときても汗を思いっきりかくからかな?)

インドらしいスクランブルエッグ、何がインドかと言うとマスタードシードを油でパチパチさせてから溶き玉子を入れる。我が家でも定番です!!山盛りプチトマト(インドではチェリートマトと呼びます)それにインドコーヒー。インドコーヒーは鍋でミルクを煮立たせて、その中にとても濃く抽出したコーヒーを入れたもの。カフェオレよりうんとミルクもコーヒーも濃い目でたまらなく美味しい!!これでランチまで十分に持ちますよ!!

ジャイプールについて。1727頃この辺りを治めていたサワーイ・ジャイ・スィン2世によって建設された街。それ以前はジャイプールの街から11キロ離れたアンバー城がある地域が首都だった。ジャイプールのシティパレスには今でもマハラジャの末裔が住んでいる。

アンバー城へ

ガイドと運転手がロビーで待っています、さあーアンバー城に出発。

ガイドの風貌が知的で何より。ガイドで旅はつまらなくもなり、楽しくもなる。

アンバー城に向かうその途中で、かの有名な風の宮殿Hawa Mahal,1799年建立宮殿からトンネルで繋がり、貴婦人が外に出ることなく街の祭りなどを眺めていたらしい。)何年か前までは風の宮殿に上ることが出来たのだが、今は入れなく外から見るだけ。風の宮殿は小窓が沢山あり、建物の厚みがなく小窓から風が通り涼しさを得る構造になっているようだ。


(風の宮殿)

アンバー城(Amber Fort)は砦をラージプート族でムガ-ル帝国アクバルの軍師であった。
ラージャー・マン・スィンが1952の大規模な築城が始まり、その後150年間にわたり増築が繰り返され要塞を兼ね備えた城が造られた。


(アンバー城)

アンバー城に登るのに歩いても行けるが昔の人同様に象に乗って登ることが出来る。
もちろん私たちは象に乗る

城の下の広場の象の乗り場には多くの観光客が並んで順番を待っている。(ロシア人、フランス人、アメリカ人など)我がガイドは乗る象を選んでくれた。1頭に客2人と象使いが乗る。連なり上っていく象達。象がこの時代の乗り物だったことが何となく分かる象ライデイング!!

象に乗るのはとても揺れるし怖いという話も聞いていたが、私たちの乗った像はとても良いリズムで登って行く。きっとガイドが選んでいたのは気性の穏やかな象を選んでいたのかも?なんの、なんの、とても気持ち良くアンバー城の周りの山の頂に廻らされた城壁や木々、湖など景色を堪能しながら、心はその昔のインドの情景を描いて一人笑む私。もちろん揺れるがその揺れが心地よく夢想を誘う。


(象に乗ってアンバー城へ)

15分ほどのライデイングでアンバー城に着く。


(アンバー城中庭)

荒削りだが雄大かつ美しいアンバー城をゆっくり見学する。詳しい間取りなど説明できないが沢山ある部屋には役割がある。夏の部屋冬の部屋など用途によっていろいろな部屋の作りや装飾があるのだ。

(夏の部屋のステンドグラス)

(アンバー城のある部屋)

(天井の細工)

(白檀に象牙と銀細工を施したドアー)

この白檀のドアーからは白檀の香りが漂っていたのだろう、なんという贅沢なことを!!

この銀細工の壁面は銀細工の間にびっしりと宝石が施されていたが、1947年のインド独立の際にマハラジャが政府に没収されるのを恐れ取り出して持って行ったとガイドの説明。

ステンドグラスの素晴らしさや、銀細工の美しさなどアンバー城の外観からは考えられない繊細な内装の作りにその当時の藩主の力を思い知る。

その反面やはりここは敵からの攻撃に備えた要塞でもあるのだ。その一面が兵舎とその中庭にある台所。とても大きな鍋が置いてある。


(兵士たちの台所の鍋)

ランバーグパレスでランチ

お腹がすきました。さあーランチに行きましょう!!

これから向かうレストランはMr.Kapoorのお勧め!!「Saeさんランバーグパレスのダイニングにはぜひ言ってきてくださいよ」と言われたランバーグパレスに行きます。

ランバーグパレスとは何?ここは1835年に建てられた。その時のマハラジャがポロ競技場のためのパレスを作ったのだとか!!


(ポロ競技スタイルのマハラジャ)

とてもポロ競技場のためのパレスとは思えない立派なパレス。時代も新しいので建物が美しく保存されている。現在はタージがホテルとして運用。


(ランバーグパレス)

さてダイニングルームですがパレスと使用していた時のダイニングルームをホテルのダイニングとして使用しています。

天井にはフラスコ画、「このフラスコ画はイタリアから画家を呼んで描かせました」

幾つものシャンデリアが高い天井からダイニングルームを照らす。「天井のシャンデリアはベネチアのムラーノにオーダーして作らせました」とダイニングルームの支配人。

パレスの時代は88人が座れるテーブルの一番前の真ん中にマハラジャが座り食事をしたそうだ。

(ダイニングルーム)

(ダイニングの天井)

良く映画やTVでイギリス皇室のその様な食事風景を見ますよね!!そのままです。

私たちが頂いた料理は、イギリスでミシュランの一つ星を取ったインドレストランで出されるようなフレンチスタイル新インド料理

まずインド料理には欠かせないパパドなどが何かしら綺麗に盛られて出てきました。パパドとは豆の粉を水で練って、スパイスを入れ丸く延ばしてドライにしたものを、揚げたり、焼いたり。ライスで同じように作ったものを揚げているものなど。インドではどんな街の食堂でも出されます


(パパド盛り合わせ)

ウエイターのスタイルはマハラジャの執事の恰好で見た目は威厳があり何か客が遠慮してしまうような感じ。ただのウエイターですが!!


(マハラジャの執事スタイルウエイター)

前菜にKala Chane ki Tikki黒ダールのケーキ風(黒ひよこ豆を蒸して潰しケーキのように焼いた物)とDahi ke kebabダヒのカバーブ(ヨーグルトを濾して固めた物にスパイスを入れたヨーグルトでマリネして焼く)


(前菜)

初めて食べる料理でした。甘くしたら食べたことのあるスウィーツになるのだけれど!!
サモサ、このサモサがとても上品に仕上げてあり一口サイズ。


(フレンチ風のサモサ)

メインはサフランライスにラジャスターニチキンとラジャスターニマトン


(チキンカリーとサフランライス)

※ラジャスターニとはラジャスタンの、とか、~風という意味。

 デザートはインデイアンスのウイーツ盛り合わせ。イギリスのアフタヌーンテイースタイルです。


(スウイーツ)

料理の感想はとても上品!!インド料理をこの様にフレンチっぽくするのはイギリスで10年前ぐらいから流行りだした。日本でもそれっぽく出している店もあるがやはりイギリスには適わない。ミシュランを取ったのもここ最近の話ではなく、それこそ7~8年ほど前ではないかな?そう、使われていた食器はすべてベルサーチでした!とてもこのベルサーチの食器がダイニングの調度品と合っていた。

と言う事でランチは楽しく客は私達だけで貸し切り状態!なんてラッキーなのでしょう。

観光で来ているので私たちの恰好はマハラジャのダイニングには到底そぐわない恰好ですがこれもご愛嬌です。

ジャンタル・マンタルへ

時間を見ればもう3時を過ぎています。パレスシティーも見たいがそれより私は
ジャンタル・マンタルに行く事を選びます。

ジャンタル・マンタルは太陽による天文観測所。天体の位置を肉眼で観測できる装置を石で造った物である。

天文学者でもあったジャイ・スィン2世が17281734年に建てた天文台、インドのデリーやバラナシなど5か所に建てたそうだが、ジャイプールの天文台が一番規模も大きく正確に作られたそうだ。(ガイドの説明によるといろいろな失敗を重ねながら作り上げた。)

この天文台は天文技術とインド人の持つ宇宙観を示す重要なものである。
大勢のインドの学生たちが見学に来ていた。(世界遺産に指定されている。)


(石で作った装置)


(天文台)

ジャイプールもあっという間に終わりだ。1泊2日とは言え観光は1日だけだ。だがジャイプールがいかにムガール帝国の支配下にならずして共存して生き抜き、イギリスの時代においても対等に近い関係を築き生き抜いた、マハラジャの力と強さは感じることが出来た。もちろん犠牲の上にある力ではあるが。

明日はいよいよタール砂漠に向かってスタートです。

私が一番行きたかった場所です。
タール砂漠手前の街Nawalgarh(ナワルガル)のShekhawati(シャクワティ)というアートの街?村?に向かいます。


(ナワルガル)

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