インドの飲み物はチャイだと思っているだろうが、さにあらず、南インドでは珈琲のほうがよく飲まれている。
インドのコーヒー生産量は驚く無かれ世界6番目を誇るのである。
南インドはちょうどコヒーベルトに位置しており、コーヒー栽培に適しているゆえ400年ほど前からコーヒー栽培は行われている、もちろん紅茶の栽培より歴史は古い。
インドコーヒーはヨーロッパには輸出されており、人気も高いそうだが、日本での認知度は高くない。ヨーロッパで人気があるだけあって、薫り高く美味しいコーヒーだ。
今日は南インド、タミルナードゥー州の高原にあるコダイカナルのコーヒー農園から取り寄せたP・B・Pureという最高級ではないが高級品のコーヒーを淹れてみる。
インドでコーヒーを淹れるのに使われるステンレス製のフィルターで淹れる。
筒製で2段に分かれ、上の筒に細かい穴が開いておりここに挽いたコーヒーを入れ、お湯を注ぐ。ゆっくりとコーヒーを蒸しながら下の筒に落としていく事で、とても芳しいコーヒーを淹れることが出来るのだ。このフィルターは紙のフィルターとは違いとても緩やかにお湯が通るのでとてもおいしい珈琲を淹れることが出来る。
挽いた豆をフィルターに
お湯を入れて
出来上がり
今日は珈琲の味を楽しむためブラックで淹れたが、インドではチャイのようにミルクを鍋で温め、その中に濃い目に入れたコーヒーを混ぜ合わせたミルクコーヒーを飲む。
まあ言えばカフェオレと同じだ。チェンナイに滞在している時は、毎朝、我が家のコックが新鮮な牛乳でミルクコーヒーを作ってくれる。それは美味しいのだ!