インド滞在記2017

インド滞在記2017③ 「マドゥライからタンジョール」

旅行経路

マドゥライからタンジョール

5月19日
☆マドゥライの町の歴史について
紀元前から栄えており、パーンデイヤ朝の首都である。パーンディヤ朝は紀元前3世紀頃から(途切れながらも、16世紀頃まで続く)南インド南端部で繁栄したヒンドゥー教王朝。ギリシャからの使節団も来ていたと~考証されている。南インドの古都であり、南インドの商業の中心地でもある。現在もタミル・ナードウ州の南の拠点だ。

今日はタンジョールに向う。マドゥライから2時間ほどのドライブだと聞くが、3時間はかかると思う。インドの後10分で行きます~は後30分と思ったほうが良い!もう10年も毎年インドに足を運んでいればわかる。インド人はもちろん全てとは言わないが、時間にルーズだ。
タンジョールまでハイウエーで行けるそうだ。走っているトラックの数が多くないし、こちらの車も快適なので楽な道行になりそうだ。
思ったとおり3時間弱でついた。ホテルはビジネスホテル。
早速タンジョールペイントが飾られているミュージアムに向う。車を降りると蒸し暑さが半端ではない。数歩歩いただけで汗が額ににじみ出る。また数歩歩くとタラタラと伝って落ちてきた。「半端ではないですね!!暑さが」と呻く。「外にいる事自体危険なのでは!」と主人も言う。
インド各地でミュージアムに言っているが此処ほど酷い管理のミュージアムは初めてだ!!情けなくなる。タンジョールは南インド最大のチョーラ王朝の首都があった由緒ある古都なのだ。
《チョーラ朝は9世紀~13世紀にかけてヒンドウー教王朝では最大だった》
そしてチョーラ朝のアートはとても有名なのだが~あまりに悲惨なミュージアムと、この暑さで気分が悪くなり早々にホテルに帰る。
食事も情けなく化学調味料たっぷりで、ここでも気分が悪く~早々に寝ることに。今インドで起こっている大変なことは、化学調味料の蔓延。数年前に某化学調味料の会社が、インドに工場を作ってから、それまでは中華料理ではチャイニーズパウダーといわれ中華料理人は使っていたが、インド料理ではあまり使われていなかった。だがここ数年で、はっきり言って料理が不味くなった。何年か前の田舎には田舎の素朴な味が~なんて今は期待しない。悲しい~
明日の朝一番に世界遺産の寺院を見学に行く。この寺院は大丈夫だろうかと不安は拭えないが~
朝一番といっても7時だが、この時間ならまだ暑さは大丈夫だ!
1987年に世界遺産登録のプリハディーシュワラ寺院に向う。
この寺院は11世紀の初めのチョーラ朝最盛期の頃の王ラージャラージ1世が首都タンジョールにシバ神を祀る寺院を建造ずる~と書物に書いてある。
チョーラ朝の象徴であるピラミッド形の塔状屋根が特徴の南方型寺院建築の最高峰だそうだ。

 
この寺のご本尊はシバ神だ。シバ神の乗り物(忠実な供)であるナンディの堂もある。巨大なナンディは一枚石を彫ったそうだ。
 
敷地の真ん中に本堂があり、その周りを石造りの回廊が回っている。
 
その回廊の中には何十ものシバ神のリンガが祀られている。リンガとはサンスクリット語でシンボルの事だが、ヒンドゥー教ではシバ神の男根をさす。リンガ信仰も盛んなのだ。ナンディがリンガに向って座っているので、私達にはお尻を向ける形となるが、その姿がまた何ともいえない愛くるしさがあるのだ。
 
本堂のご本尊の前まで来ると僧侶が祈りを奉げてくれる。私はお賽銭として500ルピーをそっと盆に置くと、僧侶が奥に入れという。お賽銭の効き目か~奥で私達のためだけに祈りを奉げてくれる。私は心の中で「アジャンタも60年を迎えることが出来たこと、これからも末永く繁栄することを祈る」

そろそろ外も暑くなって来た。裸足の足の裏に熱さが感じるようになったところで引き上げることにする。
昨日は大変残念なミュージアムであったが、今日のプリハディーシュワラ寺院は素晴らしかった。気持ちが清清しくなっていることでも此処の気が良いことがわかる。

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