ボンベイから国内線乗り継ぎ、チェンナイ空港に着いたのはミッドナイト。
サニーが大きく手を振り回して主人に合図をしている。僕はここであなたを待っていたと言わんばかりに。
サニーは主人にまず自分の手を主人の足に置き、その手を自分の目に持っていく。
年上の人への尊敬の念を表す仕草だと言う。もちろん私にはしない、ハグだけだ!!
朝、鳥のさえずりで目を覚ます。そのまま庭に出てみる。あ~この朝の匂い、夕べのジャスミンのかすかに残った香り、木の葉の生々しい匂い、この匂いが私のインド。
「マダム、早いね。コーヒーはどう?」
「ミルクたっぷり入れてね」
「イエス、イエス」
大きな、大きなアーモンドの木の下でミルクたっぷりのカフェオレを頂く幸せ、木を仰ぎ見ると、綺麗な鳥がアーモンドの実をついばんでいる。
さー1日が始まります。シャワーを浴びて着替えて、いざキッチンに!!!
今回の私の目的、「チェンナイの朝ごはん」の取材です。取材とは言っても我が家のクックが作る朝ごはんです。
主人を起こして、カメラマンをして貰わなくては。