ホテルのブレックファースト
タージパレスホテルのブレックファーストは、さすがTAJ総本山です。
まず、ウエイターのサービスの良さ、さり気のないサービス。
嫌みなく、出すぎずって中々熟練の技です。ブッフェ料理もゴージャスで何種類ものパン(デーニッシュも)、果物、ジュース(すべてフレッシュ)、卵料理(どんなオーダーにも応えてくれる)、ソーセージ、ハム、デイップ類、中華粥(薬味も)、南インド朝食色々、いろいろなスイーツetc。
色々少しずつ美味しくいただきました。
ムンバイの街並みと高級マンション事情とショッピングモール
今日の予定は、主人の仕事の関係でTAJグループが経営している高級賃貸マンションの見学と新しく出来たショッピングモールを見に行く事。
マンションに着くまでの街並みは英国統治時代の建物がまだ健在だ。
マンションから5分でムンバイ証券取引所やムンバイの中心地まで行ける、とても便利な場所にある。
建物の外観は月並みの表現になるが未来かな!!まあ好き嫌いは別として立派な建築だ。
マンションの支配人が案内をしてくれる事になった。マネージャーの身のこなしが優雅で素敵だ。まるで映画のワンシーンみたいに思えた。
まず2ベットルームスの部屋を見る。広さも充分なリビングダイニング、窓を大きく取ったベッドルーム、キッチンにバスルーム、それにランドリールームまで完備。
毎日のルームクリーニングと車の洗車は家賃に含まれている。
頼めば、ベットリネンの交換もしてくれる。別棟にメンバーシップのスパの施設があり、そこを住人は無料で使用できる。家賃は月77万円だそうだ。
どんな人が住んでいるのかマネージャーに聞くと外国からの駐在員との事。やはり家賃は会社が払うのだ、で無ければ無理でしょう。
ムンバイは世界でも家賃が高いとは聞いていたが、インドの物価に対して考えたら本当に高い。ここは特別かと思ったが、話を聞いてみるとこのクラスの賃貸マンションはみな同じ位だそうだ。スラムでも家賃を取る訳が分かったような気がする。
最近オープンした高級ショッピングモールに行く。インドはショッピングモールが沢山ある。ニューデリーの近郊のグルガオンでは、モールが道路沿いに並んで数軒建っているのにビックリする。
もちろんチェンナイにもモールがある、特に最近オープンした凄く大きなモールは、入っている店がブランドばかりで、(ナイキ、アデイダス、ボデイショップなど)地元の店は少ない。やはり地元の店が出る余裕は無いのだろう。
ムンバイのショッピングモール
ムンバイのこの最新のモールは同じブランドばかりでもちょっとグレードが違う。
エルメス、デイオール、シャネル、ルイヴィトンとさながら、銀座に居るような錯覚に陥る。
まず来ている客の車が凄い。メルセデス、BMW、ポルシェ、アウディ、トヨタ。降りて来る人の伊で立ちもおしゃれで最新流行のスタイルで決めている。
モールの駐車場は、バレーパーキングなので皆エントランスで車を降り、係員に車を預ける。帰る時は預けた時のチケットを係に渡し、車を駐車場から持って来てもらう、帰りの車を待つ間に客の観察をする。
車で乗り付ける人だけでは無く、このモールは客をエントランスで選んでいる。インドのどのモールも入口にセキュリテイーガードが立っているが、ただ立っているだけ。だがこのモールではちゃんと活躍している見たいだ。入店を断られている人が結構いる、考えられない。まるでクラブではないか、たかがモールで客を選ぶなんて!!だからか、車から降りた人達は皆知り合いみたいだ。
「オー」
「ヤ―元気」
「そっちはどんな調子だい!!」
「今度遊びに来てよ!」
「新しくイタリアの家具とフランスのテーブルウエアー(食器)買ったからさ~」
「凄いね~」
なんて感じで声を掛け合っていた。
このモールに新しい外車で乗り付けるのが一種のステイタスになっているのだろう。
あまりインド人の事ばかりは言えないか!?日本だってバブルの頃は同じだったような気がしないでもない…
と言う訳で当然の事モールの中は混んでいない。
ブランドショップばかりで特徴のある店があまり無く私には面白みのまったくない、ただただ綺麗なモールでしかなかったが。
最新モールの真裏には昔からの街のショッピングセンターがある。最新のモールで入店を断られた家族ずれや若い男女など、庶民が利用するショッピングセンターだ。とても賑やかで活気があり人々は楽しく買い物をしている。
流行のレトルトカレー
この頃、ムンバイで流行っているレトルトカレーをぜひ買って帰ろうと思い、ショッピングセンターで購入する。何故ムンバイでレトルトカレーが売れているのかをTVでやっていたが、共稼ぎの夫婦が多く、夕飯を作れない時にレトルトカレーが重宝するのだそうだ。
色々な種類があり(50種類はある)毎日食べても飽きないと言っていた。1つの値段は60ルピー以上するので安いと言う訳ではないから、購入するのは有る程度収入の有る人達なのであろうが、とても売れていると言う。日本でもスーパー(港区の日進スーパー等)で売っているので手に入るが、種類は少ない。
(余談ですが最新モールの高級食材売り場では同じメーカーのレトルトが120ルピー~で売っていた)
何種類かを帰国して試食したが総じて美味しいと思う。すべて無添加なのがうれしい。
ついこの間まで、食事は家でする、外食なんてよっぽどの金持ちだけが、それも特別な時にだけ外食に出かけたのだ。と主人は言う。
核家族化した事や共稼ぎである程度の収入を得る事の出来る新しい階層が出てきた事で、レトルトカレーや外車を自分で乗り回すなど、(金持ちは運転手が運転する)のこのような現象が大都市の30代~40代人達の間に起こっている。
これだけではなくいろいろな変化が生活、教育など全てに起きているのでしょう。(農村部には農村部なりの変化がもちろん起こっている)
私はインドの最近しか知らないが、主人の様に何十年も昔からインドを見続けている人間にとって、このいろいろ様変わりする人間の営みや生活習慣の急激な変化(西洋化)にすごく衝撃を受けたみたいだ。(犬の散歩や年配の女性のジョギングウェアーにもショックを受けた主人ですから)
ホテルのプールサイドで
ランチを食べそこなっていたので、ホテルに戻りプールサイドのテラスでランチをとる。
タージパレスは本館とタワーとがあり本館の中庭にプールがある。プールはお城の様な建物に囲まれている庭の真ん中にあるので、何かどの時代に居るのか錯覚を起こさせる。
中庭とプールに面してカフェがある。
プールを眺めながら、遅いランチを食べる。
相変わらず私はベジタブルクラブハウスサンドウィッチとモヒート。主人はカクテルサモサ(一口サイズのサモサ)とビール。
ベジサンドは言うまでも無く美味しい!!
モヒートもミントたっぷり、カクテルサモサは別段取り立てるほどではない。ビールは日本でもお馴染のキングフィッシャー。
そして、何時ものように食後の運動で日が沈むまで泳ぐ。
ゴアとは違い今度は都会のオアシスでのひと時、それはまた嬉しく贅沢な時間だった。
「インド滞在記2011」は今回で終わります。
今年はインドの家庭料理の勉強に行きます。
「インド家庭料理紀行2012」書きますので楽しみにして下さい。
次回は「インドお家ごはん」に戻り、南インドの魚カレーを作ります。